おりものってどういうもの?

簡単に言うのであれば、女性の陰部から排出される物質のことを指しています。

そして、おりものは酸性の分泌物としても知られています。しかし勘違いしてはならないのは、当然のこととしておりものは尿ではないということです。

子宮頚部や膣から分泌物が排出されることがありますので、それを「おりもの」と呼ぶこともありますし、場合によっては子宮から剥がれた古い細胞などが混ざり合った分泌物のことを「おりもの」と呼ぶこともあります。

月経前後などにはおりものが分泌される可能性が高いとも言われています。体の調子によって無臭のおりものを分泌することもあれば、臭いの強いおりものが分泌されることもあります。

正常なおりものの匂いと異常がある時のおりものの匂いの違いは?

おりものには匂いが伴うと考えられがちですが、実際はそうではない場合が少なくありません。

実はデリケートゾーンにも汗腺があります。

通常、汗腺をどうして浮気などから汗が生じることがありますが、それと全く同じ汗腺がデリケートゾーンにもあるのです。

汗の出るのと同時に匂いが生じるのは普通のことではないでしょうか?

特に、おりものが出た時には匂いに敏感になりますから、いつも以上に汗のツ-ンとした臭いが気になる場合があるかもしれません。

しかしその場合は、おりものによって匂いが生じているのではなく、汗の臭いの原因でもあるアポクリン腺という汗腺によって匂いが生じていることになります。

ですから、おりものが臭うことはほとんどないということです。

でも、少し汗臭いと感じることがあったとしてもそれは普通のことですので、あまり気にする必要はないでしょう。

「私のおりものの場合は、臭いんだけど大丈夫なのかな?」とおりものの匂いの臭さについて気にかけておられる方もたくさんいるはずです。

例えば、臭いというより「酸っぱい匂いがする」ことに気づかれている女性もたくさんおられるでしょう。

その場合も心配する必要はないと言えます。

酸っぱい匂いがするおりものも正常だと言われているからです。

例えば排卵後には、プロゲステロンという物質が分泌されます。

また、弱アルカリ性の液が減少し、逆におりものは酸性状態になるわけです。

そのような、からだの自然のサイクルによって細菌などから体を守ることができます。

その自然のサイクルによって生じる、おりものの匂いが「酸っぱい匂い」につながる可能性があるわけです。

通常の体のサイクルゆえの匂いと考えることができるかもしれません。

では、ツーンとした匂いではなく、おりものから「魚臭い」もしくは「生臭い」がする場合はどうなのでしょうか?

人によって違いがあるものの、異常がある可能性があると考えることができます。もちろん全員ではありません。

おりものが臭い時に考えるられる原因は?

そもそもおりものの匂いは、女性が備えている女性ホルモンと密接に関連しているとも言われています。

では、どのような時に女性ホルモンが乱れてしまうことがあるのでしょうか?

そうです、ストレスや体調不良が原因で女性ホルモンが乱れてしまう可能性があるのです。

例えば、おりものは女性の体に自然に生じるものであり自浄作用が備えられています。

簡単に言うと体の内部をきれいにする機能が備わっているということです。

しかし体調不良やストレスが原因により、自浄作用が低下してしまう恐れがあります。

そうなると自然と減少しなければならない菌が減少しなくなり、逆に菌が増えることにつながってしまいます。

そして菌が増えることによって、嫌な臭いを発するようになるのです。

他にもおりものから臭いが生じる原因として、「抗生物質」をあげることができます。

「抗生物質⁉」「おりものの匂いと何の関係があるの⁉」と多くの方は考えられているに違いありません。

しかし、抗生物質が原因によって、おりものの臭いの原因である菌が繁殖してしまう場合があるのです。

なぜなら、抗生物質は病気の原因を抑える働きがあるとされていますが、それと同時に善玉菌の働きも妨げてしまう可能性があるのです。

意外とこれはおりものの匂いの臭さの原因を知る上で、見落としがちな落とし穴ということができます。

抗生物質の種類や、自分の体に飲んでいる抗生物質が合うかどうかにも大きく左右されることでしょう。

しかしもし抗生物質によって自分の体に本来滞在していなければならない菌も殺してしまうことがあれば、当然ながら雑菌を殺すための力が体の中から失われて行き、おりものの臭い匂いの原因になり得るわけです。

また、 陰部を洗いすぎることによっても、おりものの匂いが臭くなってしまうことがあります。

おりもの自体は悪いものではなくて自浄作用を備えている体に必要なものですが、おりものの匂いの臭さを気にするがあまり洗いすぎてしまうと、おりもの自体が備えている浄化作用を妨げてしまう可能性があるのです。

おりものが臭い時の対策方法は?

おりものの匂いが臭いと感じる時にはどんな原因が考えられるのでしょうか?

一つの原因としては、細菌性膜症にかかっている可能性もあるといえます。

細菌性膜症とは体の中にある菌が過剰繁殖することによって生じる病気の一つです。

簡単に言うのであれば、膜内に細菌が発生してしまっているということです。

膜内に以前生じた古いおりものが残っているがために細菌を発生させてしまっている可能性もあります。

また場合によっては、性交渉を持った後に、男性から細菌が自分の膜内に侵入してしまう可能性も考えられます。

いずれにせよ、膜内が清潔に保たれていないことから、おりものの「魚臭い」もしくは、「生臭い」が生じる可能性があるのです。

また、おりものの匂いが臭い他の原因として、「ストレスや体調不良」をあげることができます。

おりものが臭い時には、デリケートゾーンに菌があるかもしれませんので、清潔な状態にしてあげなければなりません。

大切なのは「清潔な状態」を目指すことです。

人によってはこのことを勘違いしてしまい、「清潔な状態」ではなくて、「いっぱい洗う」ことを目標にしています。

洗いすぎによって体に必要な善玉菌がなくなってしまう可能性がありますので、ゴシゴシ陰部を洗いすぎることのないようにしてください。

むしろ、菌だけは洗い流しますが、善玉菌は残しておくことができるように、程よい洗い方を心がけるようにしましょう。

例えば顔にニキビができた時には、 強くゴシゴシ洗うことはあまり勧められていません。逆効果だからです。

おりものが臭い時にも、それは同じです。強くゴシゴシ洗うのではなくて、 優しく石鹸の泡で洗い流してあげましょう。

定期的にデリケートゾーンを清潔に保っているのであればそれで十分なはずです。

この対策方法によっておりものの臭い匂いが軽減されたことを実感している女性は少なくありません。

おりものが臭い時にまず最初に試してみたい対策方法の一つです。

膜内洗浄剤を使用することによっても、おりものの臭い臭いを軽減させることができるかもしれません。

膜内洗浄剤について認知はあまりされていないかもしれませんが、現在では何と医療機関でも認知されている商品なんです。

おりものが臭う時には特に、「よく拭く」ことを心がけてください。

トイレに行って尿をした時には、特に「よく拭く」必要があります。

年齢を重ねるにつれて、尿がデリケートゾーンに残り易くなりやすいと言われています。

それが原因となって、おりものが臭ってしまう可能性があります。

でもその時に、擦りながら拭き取ることのないようにしましょう。

あまり知られていないかもしれませんが女性のデリケートゾーンは乾燥しやすいことでも知られています。角質層が少ない部分だからです。

なので、用を足した後には紙に吸収させてあげるイメージで、よく拭き取ってあげましょう。

そうすれば、細菌などが繁殖するのを防ぐことができます。

結果としておりものの臭い匂いを防ぐことができるかもしれません。