女性の陰部からわきがと同じような臭いがしている状態を指す言葉であるのがすそわきがですが、このすそわきがに悩む女性は多いとされていてそれほど目立った症状ではありません。

しかし、なかなか人には言えないデリケートな問題である事から、友人はもちろん親や姉妹であっても相談しにくくなっており、基本的には一人で長い時間悩む方が多いです。

そして、すそわきがで悩む方の多くが気にしている問題になるのは人にうつったり遺伝する可能性になり、パートナーとの関係が悪くなったりしてしまう可能性などを考えると性交渉も消極的になってしまう方もいらっしゃいます。

すそわきがは性行為でうつるの?

まず、すそわきがが性行為によってうつってしまうかどうかについてですが、結論から先に言えばすそわきがが性行為によってパートナーにうつってしまう事は無いと言えます。

なぜならば、すそわきがとは体質の一種であり感染するような病気ではないので、パートナーとの性行為ですそわきががうつってしまう可能性はゼロと言っても過言ではないのです。

ただし、性行為が原因ですそわきがの臭いが一時的にうつってしまう事はあるとされており、これはすそわきがの原因が汗である事が理由で、性行為中は汗をかきやすいですし肌を密着させると言う事から臭いがパートナーにうつってしまう事があります。

また、一時的にうつるとは言っても実は比較的長い時間臭いがうつってしまうと言われており、もちろん個人差はありますが大体2日間程度はすそわきがの匂いを感じるとされ、これが原因ですそわきががうつったと思う方は男性にも女性にも多いです。

したがって、すそわきが自体がパートナーとの性行為によって相手にうつってしまう事は無いのですが、臭いだけはうつってしまう事があり、その場合は正しい知識を持っていないと思わぬトラブルに発展してしまう事も考えられます。

なお、性行為による臭いうつりをどうしても防止したいのであれば、性行為の前に陰部をデリケートゾーン専用かつ消臭効果のある石鹼で洗っておく事が最も効果的な対策です。

というのも、上記のようにすそわきがの大きな原因になっているのは「汗」なので、お風呂に入って洗ってしまえばある程度は臭いの改善が可能であり、基本的に性行為を行う前は入浴する事が一般的なので、それほど難しい対策ではないと言えます。

また、思い切ってパートナーに告白してしまう事も良い選択になるとされており、人間は個人個人で好きな匂いが違っていますので、男性の中にはすそわきがを悪臭と感じない方もいるのです。

その為、一人で悩むよりもパートナーに言ってしまった方が良いと言え、さらには臭いがうつってしまった場合でも性病などのあらぬ疑いをかけられる可能性を最小限にする事ができます。

ただ、その場合はキチンと説明することがとても大切で、まずすそわきがが感染するような病気でなく体質である事と、臭いがうつっても一時的なものである事をパートナーにしっかりと理解してもらうことが重要です。

そうでないと、すそわきがが原因で破局する可能性も考えられますし、何よりも本来は愛を確かめ合う行為がマイナスポイントになってしまうかもしれませんので、自分も知識を蓄えると共にパートナーへの説明ができるようにしておく事が大切なポイントになります。

わきがだとすそわきがになりやすいの?

次にわきがだとすそわきがになりやすいと言われている理由についてですが、これは半分は正しく半分は間違っており、正確にはわきがだとすそわきがになりやすいと言う物になります。

この理由になるのは、すそわきがの原因であるアポクリン汗腺の量がポイントで、アポクリン汗腺は脇と陰部周辺に多く存在しており臭いの元になりやすく、その量が多ければ多いほど臭いは強くなる可能性が高いです。

そして、アポクリン汗腺の量は遺伝によって決まりますので、親がわきがであれば自分もわきがになりやすいですし、さらには自分の子供もわきがになりやすいと言えるようになっています。

しかし、わきがの方が100パーセントすそわきがになるかと言えばそうでもなく、アポクリン汗腺の量が多い方はすそわきがになりやすいのですが、その汗腺の働きが弱い方はわきがにもすそわきがにもならない事が多いです。

なぜならば、アポクリン汗腺自体が問題なのではなくアポクリン汗腺から排出される汗こそが臭いの元であり、例え汗腺が多くてもそこから排出される汗の量が少なければ、結果的に臭いを感じにくくなります。

したがって、わきがの場合は制汗スプレーなどは有効な対策になりますし、すそわきがであれば専用のクリームなどで発汗を抑えてしまえば、ある程度の対策が可能になるのです。

なお、わきがとすそわきがの基本的な対策は同じ物になっていて、一般的に知られているような対策はすそわきがにも応用でき、両方ともかいてしまった汗をどうするかがポイントになっています。

まず、かいてしまった汗をどうするのが一番良いのかと言うと、これはすぐに拭き取ってしまう事がベストだとされており、すそわきがなどの臭いは汗を皮膚の雑菌が分解する際に臭いを出すので、すぐに拭き取ってしまえば分解される事が無いのです。

ただ、女性の場合は脇にしろ陰部にしろ人前で拭く事はかなり難しく、トイレや着替えのついでなど以外ではあまり現実的な方法ではないと言えますので、拭き取る事よりも下着などに吸収させてしまう事が良いとされています。

その為には下着の吸水性が大きなカギになっており、できる限り吸水性に優れた素材を選んだ方が効果は大きくなりますので、最もオススメされているのはコットン素材です。

コットン素材は吸水性が非常に高く、パンティストッキングや場合によっては補正下着などで熱がこもりやすく蒸れやすい女性の下着としては一番効果的と言える下着になっています。

また、同時に通気性にも気をつけた方が良く、汗を吸収したままだといずれは臭いが発生してしまいますし、何よりも臭いが強くなってしまという危険性がある事から、通気性も高くして可能な限り早く汗を蒸発させることも大切です。

そして、コットン素材の下着は吸水性と通気性を両立させた素材だと言われており、その様な意味でもコットン素材の下着を選ぶメリットは大きいと言えるでしょう。

なお、わきがにしろすそわきがにしろある日突然臭いが気になったというケースがあるのですが、この場合は正しくは臭いが発生するようになったのではなく、臭いが強くなったという方が正確な表現になります。

上記のように、すそわきがなどは何らかの病気ではないので、ある日突然すそわきがになったと言う事は考えられず、ある日突然臭いが強くなったと言えるのです。

この理由には様々な物があるのですが、最も大きく影響するのはストレスだと言われ、あまりにも気にしすぎていると臭いが強くなってしまうケースがあります。

その為、わきがだからといって体臭を気にしすぎのも良くないと言えますし、色々な消臭グッズを購入するのも金銭的負担が大きく心理的なストレスも多大なものになる可能性が高いです。

したがって、基本的な対策を講じておく事はもちろん重要ではありますが、臭いを気にしすぎる事は逆効果になる事が多いので、二次的な対策としてあまり気にしないと言う物も挙げる事ができます。