まだ出会ったばかりのカップルであれば、相手に嫌われたくない思いも強いですから、性行前、もしくは後の陰部の洗浄もきちんとしているかもしれません。
しかし、相手に慣れてくると軽く拭き取るなどしてそのままにしてしまうことも。
このように陰部をそのままにしておくとどんな弊害があるのでしょうか、まとめてみました。
エッチをした後の陰部は汚いの?
性行為をした後の陰部は分泌物、おりものなどで汚れているといっても過言ではないでしょう。
このような汚れは放置しておくと細菌が増殖することになってしまい、臭い、黒ずみ、かゆみなどの原因になる他、菌が必要以上に増えてしまうことなどが原因で、いわゆる性器の病気と呼ばれるものを引き起こしてしまうこともあります。
この性器の病気については、ふだんは症状が表われなくても、疲れ、体調を崩した時などの突然表面化することもあります。
エッチの後の陰部を洗わないとどうなるの?
陰部を性行後、そのままにしておくことは様々な病気の要因となります。
女性は細菌性窒炎、膣カンジタ、バルトリン線膿炎などにかかる恐れがあります。
以下にそれぞれの病気の特徴を書き出してみました。
細菌性窒炎
膣内に最近が繁殖することで起こる病気です。
善玉菌と悪玉菌の比率も逆転しているという特徴もあります。
陰部から魚の腐敗臭のような臭いがし、おりものに泡のようなものが見られます。
自分で膣内を洗っても治すことが難しく、病院で洗浄してもらったり、抗生剤をもらったりすることが多くの場合必要です。
カンジタ膣炎
非常に女性が発症しやすい病気と言われています。
細菌性の膣炎と違い、パートナーにうつる可能性がある病気です。
原因は不衛生により膣内や皮膚に常在するカンジタ菌が増殖することで起こります。
おりものに酒粕のような粒が混ざったり、カッテージチーズ状になったりします。
強いかゆみを伴うこともあるようです。
治療方法は病院で膣内に1週間程度薬を投与し、かゆみ止めを使用したりします。
完治したと思っても体調の変化で再発することが多い病気です。
バルトリン膿炎
バルトリン膿炎は性行の際の液を出す分泌腺に細菌が入ることによって発症する病気です。
バルトリン膿炎になると細菌が入り口を塞いでしまい、その結果炎症が引き起こされてしまいます。
膣内の二キビのようなものと言えるかもしれません。
ひどくなってくると座ると強い痛みがあったり、鼠径部のリンパが腫れて熱が出るなどの症状が表われます。
自然に潰れて治る場合もありますが、病院で針を刺したり、メスで切れ込みを入れて押し出す、摘出手術をすることになるなどのケースもあります。
バルトリン膿炎は女性の性器の病気の中でもかなり怖いものといえるでしょう。
病気以外にもすそわきがになることも
すそわきがとは、陰部付近にあるアポクリン汗腺と呼ばれるところが汗を書き、脇の下と同じように臭ってしまうことです。
アポクリン汗腺によるすそわきがになると、玉ねぎ、納豆、お酢のような強烈な臭いを発してしまいます。
すそわきがになることは、不衛生なだけなく、パートナーにもあまりよい印象を与えないので、できる限り予防したいものです。
このすそわきがは蒸れてしまうことの他にも陰部が不衛生になることでもなりやすいのです。
すそわきがの場合、トイレであればウォシュレットのビデを使ったり生理中の経血をしっかり落とすことなどで防げます。
臭いを予防することは、すなわち陰部を清潔に保ち、病気の予防にも繋がるので必要なことです。
性行後は陰部を清潔に保とう
このような症状を引き起こさないためにも、できる限り陰部は清潔に保つことが必要です。
これは性行の前と後の両方で必要なことです。
性行為をする前はパートナーのためにも陰部を清潔に保ち、性行後も病気や問題を引き起こさないために陰部をしっかりと洗いましょう。
エッチをした後の正しい陰部のケア方法は?
陰部はデリケートゾーンと呼ばれることもあるぐらい傷つきやすい場所です。
陰部周辺はまぶたより皮膚が薄いとされています。
汚れを落としたいからといって必要以上にゴシゴシと洗うことは、皮膚を傷つけたり、摩擦の影響で黒ずみになったり、膣内の有益な善玉菌まで洗い流してしまい、逆に病気になりやすくなることもあります。
陰部の洗い方としては、まず、デリケートゾーン用のソープをしっかりと泡立てて、5~10秒指の腹などで軽くマッサージするようにして洗います。
この時、爪などを立ててしまわないように気をつけてください。
爪を立ててしまうと出血してしまうこともありかなりの痛みが伴います。
その後、泡が残らないように綺麗に洗い流します。
お風呂から出た後はしっかりと乾燥させることも大切です。
湿っていると菌の繁殖の原因になることがあるからです。
なぜデリケートゾーン専用の製品を使うのか
ここで疑問に浮かぶのが、なぜ普通のせっけんやボディソープでなく、デリケートゾーン専用の製品がよいのかということです。
せっけんやボディソープは殺菌力も強く、汚れも落ちやすいですが、アルカリ性であることも多く酸性のデリケートゾーンには合わないのです。
また、洗う力が強すぎるのも陰部には刺激がありすぎ、必要な成分まで余計に流してしまいます。
陰部やデリケートゾーンはただ汚れを落とせばよいわけではないと言える場所です。
洗うため清潔にするのにおすすめの製品
デリケートゾーンを洗う製品はネットで購入できます。
例えば膣カンジタを予防するためには、ミコナゾール硝酸塩という成分が含まれているものが有効とされ、よく知られている製品ではコラージュフルフルシリーズなどがあります。
これはカンジタ菌の増殖を抑えてくれる効果が期待できます。
もう一つのおすすめは消臭クリームを使う方法です。
一見消臭と病気になんの関連が?と思うかもしれませんが、消臭クリームは臭いの元となる菌を防ぐことで、殺菌もしているのです。
おすすめの商品としては、クリアネオパールボディソープなどがあります。
これはデリケートゾーン専用の製品であり、汚れ、臭いの予防になるだけでなく保湿成分も24種類配合されていて、陰部を理想的な状態に保ってくれます。
また、クリアネオにはデオドラントクリームもあり、殺菌効果にも非常に優れ、モンドセレクションにおいても世界的にその効果が認められているようです。
また、愛肌ソープという製品もあるのですが、これはジャムウというインドネシアに伝わる民間伝承薬を元に開発されたもので、オタネニンジン根エキス、イランイラン花油、スグ根エキス、セイヨウオトギリソウエキスの他、30種類以上のハーブが使用されていて、臭い、黒ずみを防いでくれるだけでなく、力を入れて洗わなくても陰部付近の汚れを落とすことができます。
最近ではデリケートゾーンを清潔に保つ、様々な製品は販売されているのでぜひ有効活用してみましょう。
まとめ
陰部やデリケートゾーン付近を性行後、洗わないでおくことは様々な問題を引き起こす原因となるため、性行後も必ずよく洗って清潔に保つことが大事です。
陰部の病気はパートナーにもリスクがあることもありますので、いつも綺麗にしておくようにしましょう。
清潔で臭いもない陰部なら安心してパートナーと性行を楽しむことができるでしょう。