生理中に黒い血が出る原因は?

女性は生理時には、デリケートゾーンからは出血しています。

しかし人によっては、血液の色が黒っぽくなっている事もあります。

なぜ黒くなるかというと、空気に当てられている時間が長いからです。

空気に触れる事で血液は赤黒くなる

血液の色は、空気の照射とは密接な関係があります。

長い時間に渡って空気にさらされると、自然と黒っぽい色になるからです。

通常の血液の色は、もちろん赤っぽい色になっています。

しかしその血液をしばらく放置しておくと、自然と赤黒い色に変化する傾向があります。

その理由の1つが、酸化反応が発生しているからです。それは肌の傷口などをイメージすると分かりやすいです。

時には肌の表面に傷が付いてしまい、赤く出血する事もあるでしょう。

傷が発生したばかりのタイミングでは、血液は赤い色になっています。

ところが時間がある程度経過しますと、黒っぽい色に変化する訳です。

傷口をしばらく放置しておきますと、自然とカサブタが形成されるでしょう。

カサブタの色合いは、明らかに血液の赤色とは異なります。どちらかと言えば、黒っぽいでしょう。

なぜカサブタが形成されるかというと、血液に対する酸化反応です。

血液が空気に触れることにより、徐々に固まっていく訳です。

空気に触れる時間が長いので黒っぽくなる

それで生理時は、血液が空気に触れる時間が長くなる事もあります。

基本的に生理が始まってから2、3日程度は、血液は赤い状態のままです。

そのタイミングでは、血液はやや多めに放出されています。

しかもサラサラと流れる状態なので、総じて空気に触れる時間が短くなる訳です。

ところが生理が終わり始めるタイミングや初日などは、放出される血液も少ない傾向があります。

その状態ですと、自然と空気に触れる時間が長くなるのです。

しかもそのタイミングに放出される血液は、やや流れづらい性質があります。

スムーズに血液が流れない状態ですと、酸化反応が発生しやすいのです。ですから血液も黒っぽくなります。

生理中に黒い塊が出る場合は病気なの?

生理時にデリケートゾーンから排出される血液に対しては、黒い塊が混在している事もあります。

その状態を目撃した方々は、しばしば病気を心配しています。

つまり病気が原因で、血液が黒っぽくなると懸念している訳です。

初日や終わり頃に黒っぽい血液は大抵問題ない

結論を申し上げると、血液が黒っぽくなるのは、一般的には問題ありません。

ただしタイミングに左右される一面はあります。

そもそも血液に対して酸化反応が生じる事自体は、別に病気ではありません。

皮膚の表面から出てきた血液が、黒っぽくなるからと言って、何か病気を患っている訳でもないからです。

生理時に排出される血液も、同じ事が言えます。この血液が空気に触れて、やや黒っぽい色になる酸化反応は、至って自然な現象です。

病気とは何も関係ありません。

生理の初日や終わり頃のタイミングで黒っぽい塊自体は、自然なのです。

何か重たい病気を患っていて、その塊が形成される訳でもありません。

しかしタイミングによっては、病気が懸念されることはあります。

どのタイミングでも黒い血液が放出されていたり、長期化する時などは、病気の可能性はあります。

病気による傷つきが原因で黒っぽくなる

例えば、デリケートゾーン内部の傷つきです。

内部の壁をよく観察してみますと、たまに傷が付いている事もあります。

それで内部に対して放出された血液の場合は、基本的には長時間とどまる傾向があります。

どこかにサラサラ流れてくれる訳ではありません。

という事は、血液が空気に触れる時間も自然と長くなる訳です。

必然的に血液に対する酸化反応が発生し、黒っぽくなる事はあります。

デリケートゾーン内部に傷が付いている事自体は、病気の可能性もある訳です。

ですから病気が原因で、血液が黒っぽくなる事はあり得ます。

だらだら流れる時は病気が原因の事もある

それで上記のデリケートゾーンの内部に傷が付いた状態は、生理のタイミングとは無関係です。

たとえ生理の初日でも、2、3日ほど経過したタイミングでも、常に黒っぽい血液が放出されている状態になります。

人によっては、黒っぽい血液がだらだら流れ続けいる事もあります。

その際は、病気によって血液が黒っぽくなっている可能性もあります。

内部の炎症が原因で黒くなる事も

またデリケートゾーンの内部に、何らかの炎症が発生している事もあります。

内膜炎を患っている事例もあれば、ガンなどあります。

上記のような病気は、いわゆる婦人科関連です。

その病にかかっている時には、デリケートゾーンの内部に対して、傷が付いてしまう事もあります。

必然的に血液も酸化しやすくなり、黒っぽくなる訳です。

生理中に黒い血が出る時の改善方法は?

血液の黒っぽい状態は、改善する方法もあります。

複数の手段がありますが、基本的には血行や食生活がポイントになります。

ですから黒い色が気になる時には、生活習慣の見直しをすると、改善される事も多いです。

血行が良くないと黒くなる理由

人によっては生理時に、血液の排出量が芳しくない事もあります。

一度に多くの血液が排出されるのではなく、量はやや限定される事もあるのです。

血のめぐりが悪いと、血液はドロドロ状態になる傾向があります。

スムーズには流れづらい状態になるのです。

その場合、血液が空気に触れる時間も長くなる傾向があります。

酸化反応が進みやすくなりますから、黒っぽくなってしまう訳です。

食品で血液の状態を変化して黒っぽい色を解消

血液の状態は、普段からの食生活に左右される一面があります。

テレビ番組などでは、たまにドロドロの血液は良くないと強調されている事もあります。

番組を見てみますと、普段の食生活に問題があると説明されている事も多いです。

数ある食事の中には、血液の状態を良くしてくれる成分が含まれている事もあります。

健康食品の製品のパッケージを見てみますと、サラサラ血液などと宣伝されている事もあるでしょう。

つまり食事次第では、血液はサラサラになると見込まれる訳です。

つまり黒っぽい色を解消したい時には、サラサラ効果がある食品が推奨されます。

基本的には、サフランや紅花あたりの食材がおすすめです。

またヨモギなども、血液をサラサラにしてくれる効果は期待できますから、それらの食材を意識的に摂取してみると良いでしょう。

運動で血行を改善する

また生活スタイルを改善しますと、生理時の黒っぽい状態が改善される事もあります。

基本的には、運動などはおすすめです。

運動を行ってみますと、自然と体が温かくなるでしょう。それは血行が促進されているからです。

そして普段よりも血液がスムーズに流れるようになるので、生理時の血液も、黒くなりづらくなるのです。

運動不足に心当たりがあるなら、運動を心がけてみると良いでしょう。

身体を温めて黒っぽい状態を解消

また体の冷えなども、実はデリケートゾーンの黒い血液との関連性があります。

体が冷えてしまいますと、自然と血液のめぐりが悪くなり、生理時の色も黒っぽくなりやすいのです。

このため普段から体を温めるよう、工夫する必要はあります。

特に冷房に当たる時間が長い方々は、注意を要します。

夏場に冷房に当たる時間が長いと、自然と体も冷えてしまうからです。

それで血液の流れが悪くなり、酸化しやすくなってしまいます。

ですが温かい飲み物を摂取したり、ひざ掛けなどを置いてみますと、黒っぽい状態が改善される事もあります。意識的に身体を温めてみると良いでしょう。