仕事などでなかなか恋人と会えない人の場合、恋人と二人でいる時間が限られていることもあり、愛情を確認する性行為は非常に重要なものです。

しかしながらタイミングの問題で女性が生理中である場合もあるでしょう。

では生理中である場合、性行為は避けるべきなのでしょうか。

生理中に性行為をしても大丈夫なの?

生理中の性行為というのはつまりセックスのことですが、セックスは生理中には避けることが必要なのでしょうか。

生理中のセックスがよくないという医学的根拠はなく、全て悪い事と言い切ることはできません。

ただし生理中のセックスには、やはりメリットよりはデメリットの方が多いことは確かなようです。

完全に悪い事ではないが、体に対するデメリットや気をつけることについて知っておかなければならないということになります。

生理中の性行為のメリットは?

まずは、生理中のセックスのメリットについてですが、これは少なからずあるようで、例えば生理中に性欲が高まる傾向がある人の場合、よりセックスを楽しむことができるということが挙げられます。

また、生理中は精神的に不安定になりがちなので、パートナーとふれあうことにより心の安定をはかることができます。

さらに生理中にセックスをすると神経物質であるエンドルフィン、オキシトシンなどのホルモンが分泌され、生理痛が和らぐとも言われています。

生理中は経血などの影響があり、女性の膣が男性器を非常に挿入しやすい状態になっていることから、セックスがスムーズに行われやすいという点もあります。

しかしこのようなメリットはあるものの、やはりデメリットに比べれば良い点は非常に少ないと言えるでしょう。

生理中の性行為のデメリットは?

内膜が傷つきやすい

生理中はデリケートゾーンもですが、子宮の内膜、つまり経血となって剥がれ落ちている部分などが非常にもろくなっているため、痛みが強い場合も多いようです。

このような痛みは体によくないことはもちろん、繰り返し、行為中の痛みを我慢することによって、セックスに対する意欲が低下する性機能障害や、生理中でない時のセックスでも痛みを感じるようになる性交疼通症(せいこうとうつうしょう)になってしまうこともあります。

生理の時に腹部や内部の痛みが強いと感じる方、セックスをしたくないと思う方は生理中の性行為は避けた方がよいでしょう。

菌やウィルスに感染するリスクもある

生理前や生理中は体の免疫力が低下している時期であり、普段よりも菌、ウィルスなどに感染しやすい状態になっています。

また、生理中の経血には雑菌などが含まれていることもあり、セックス時に膣の内部などが傷つくと、そこから菌が侵入し、感染症を起こすこともあります。

生理が悪化することがある

生理の2~3日目というのは、症状が重いこともありますが、この時にセックスをすることでより生理痛などが悪化してしまうこともあります。

女性で子宮筋腫などが内膜付近にある場合、生理中のセックスをすることで、血が大量に出ることがあります。

このようなことになると、貧血になる症状の他、貧血が元々ある方はさらに症状を悪化させてしまうことになります。

生理中のセックスの後、このような出血の経験がある方は、生理中のセックスは避けた方がよいでしょう。

経血が逆流することも

女性はオーガ二ズム、つまりセックス中に絶頂をむかえると膣が痙攣を起こし、精子を子宮の奥に吸い上げようとする働きが起こります。

このことにより子宮内膜にある経血が逆流してしまい、子宮内膜症などの原因となることがあります。

陰部のニオイが臭くて嫌われる場合がある

生理だからダメと言っても大丈夫だよ~と言って行為に及んでくる男性は結構います。

ですが、好きな相手だからといってそれをゆるしてしまうと、嫌われてしまう場合があります。

生理のニオイはかなり臭うので、行為中にもニオイがするし、男性の陰部に必ずニオイがつきます。

男性は女性の陰部のニオイをかなり気にしています。

そのニオイが強烈な場合は、男性は必ずといっていいほどひいてしまいます。

なので、生理中や生理の終わりかけ等は性行為を断るようにしましょう。

セックスをする時は必ずコンドーム着用

生理中であればセックスをしても妊娠しないという噂があるようですが、これは正しい知識ではありません。

たとえ生理中であっても閉経している女性でないならば、妊娠の可能性は十分にあるのです。

確かに生理中に妊娠しにくいというのはあるようですが、これも全てにおいて当てはまるとは限らず、生理の終わりごろに排卵が起こってしまい妊娠するというケースも実際にあるようです。

たとえ生理中であっても妊娠することは十分あり得ると考えた方がいいでしょう。

しかし、遠距離恋愛やなかなか会うことができないカップルの場合、どうしてもその日に愛を交わしたいということもあるでしょう。

その時は必ずコンドームを着用するようにしましょう。

コンドームをつけることによって感染症のリスクも低くなり、誤って妊娠してしまうという可能性も低下させることができるからです。

生理中は必ずコンドームをつけてセックスすることをおすすめします。

生理中にセックスをする時は衛生的に

生理中のセックスとなるとどうしても血液が寝具についたりして不衛生になってしまいます。

このようなことは衛生的にもあまりよいとは言えないことなので、生理中のセックスの時には寝具の上にきちんとバスタオルを敷く、寝具の上ではなくお風呂などの洗い流せるとことで行うなどの対策をしましょう。

バスタオル以外にも服は血が付かないような所へ置いておくなどしておくことも大切です。

これは衛生面だけでなく、血液などによってせっかくの時間が台無しにならないためにも必要なことです。

生理中に性行為をしたくなったら

女性は生理中にセックスへの欲求が高まってしまうことがあります。

しかし場合によってはそのような気持ちを抑える必要も出てくるでしょう。

そのような時には他の欲求を満たすことのよって、セックスへの欲求を和らげることができるとされています。

それにはセックス以外の興味のあることに気持ちを注ぐというものもありますが、例えば女性の好きなスイーツなどを食べることによっても効果が得られることがあるようです。

菓子類はセロトニンという神経伝達物質などが出やすくするということがあるようで、このセロトニンは幸福感、リラックスなどと関わりが深いので気持ちを落ち着かせることに役立ってくれるのです。

他にもセロトニンを作るのに役立ってくれるトリプトファンやビタミンB6を含む食事をするのも効果的とされています。

トリプトファンはヨーグルト、プロセスチーズ、豆乳、納豆、バナナ、肉などに含まれており、ビタミンB6は、牛肉、鶏ひき肉、とうがらし、にんにく、ピスタチオ、きなこ、まぐろなどに含まれているようです。

生理中は心身共に不安定になりやすいということもありますから、きちんといた食事をしたり、リラックスすることは大変重要です。

パートナーにはきちん告げることが大事

生理中だからといってセックスを断るのは気が引けるという女性も多いかもしれませんが、やはりリスクなどが考えられる場合、パートナーにとっても自分にとってもよくないことなので断るようにした方がいいでしょう。

その際は、セックスすることを避けているのではなく、このようなリスクがあるからできないということをきちんと伝えることが必要でしょう。

パートナーとセックスについての悩みを共有し合うことはとても大切なことと言えるでしょう。

生理中のセックスにはメリットもありますが、デメリットの方が多いです。

セックスはパートナーとの愛情を確かめる大切なものですが、相手のためにもきちんとした知識を持って望みましょう。

生理前後のニオイが気になる場合はこちらを参考にしてみて下さい。